人は身体を変えたがらない

高齢化社会といわれるだけあって、健康長寿への関心が非常に高まっています。

そんな背景もあって空前の筋トレブームと言われているのではないでしょうか。

結果にコミットするやつとか、
サーキットで楽しくとか、
AIを導入したものもありますし、
マンツーマンでガッツリやるとか、
やっぱり歩くのが基本だから、コンドロイチンよねとか・・・。

そうそう
美尻を作るっていうのも脚光を浴びましたよね〜。

女性も男性も、プリッとした弾力のあるお尻、素敵です。
そう思って鍛えると、し、尻が割れる〜〜〜〜!って(最初から割れてるけど)
ホント、ニートになっていた筋肉を動かしたときの、独特の感覚はなんとも言えません。

当たり前ですが身体は毎日使っています。
毎日好きなように使うので、その癖がメモリーされます。

筋トレを始めたころ、5㎏の鉄アレイを床に置かれ
「これ持ってみてください」と。

私は、フムフムお米5㎏か・・・と既知の情報と照らし合わせました。
で、ふつーに、ヨッコラショと持ち上げたのです。

「ん〜、腕、肩で持ちましたよね?」

へっ??

パーツとしては、右手で掴んで持ち上げたんだけど・・・。

解説を聞いてみて納得!
肩甲骨、体軸、腰、なんですって。

なるほど〜〜、目から鱗でした。
身体を使ってるときの癖を知らずして、身体改革はできなのですね〜。

立ち方一つとっても人の数だけ癖があります。

バッグの持ち方も。無意識に毎日同じ側の肩にかけていますよね〜。
靴下や靴を履く時も、観念運動でな〜んも考えずに、いや、ストッキングを丁寧にフォットさせるくらいは意識するか、でもそんな程度でしょう?

癖があるとは知っていても、常々どうやって身体を動かしているかなんて、考えません。
膝が痛むのは、足裏、腿を妙な癖で使っているからかもしれないのです。

そんなことも意識せず、サプリを飲んでるから大丈夫!だの
筋肉は嘘をつかない!と筋トレしても、膝の痛みはプラシーボ効果程度。
ましてダンベル上げて頑張っても、腰や背中、肩を痛めたりするのです。

更に運動してるときだけパートタイムな意識をしても、身体はなかなか変わりません。
だって座ったり立ったり歩いたりしながら、常時使っているのだから。
どのときも癖が出ますよね〜。

身体への意識を持つのは、身体の使い方を再教育するようなものです。
やり始めは鼻息荒くやるかもしれませんが、あまりに面倒なので続きません。

いちいち考えてたら仕事にならないよ!という意見もあるでしょう。
でもそれってホント??
熱心に勉強したり仕事に取り組んでいるとき、姿勢がどうなっているかハッと気づくのに1秒もかかりません。

気づいたら、整えればいいのです。
それをムリ、面倒だと感じるから続かない。

だから基本、人は身体を変えたがらないんです。

そう思うと、まあ、ぼちぼちストレッチでもやりますかね〜。
みたいに少し気楽に取り組めるのではないかと、思います。

「こう見えても昔はテニスでならしたんだよ」
な〜んて、記憶で身体を使うと、簡単にアキレス腱とか痛めることができるので、
今の、お身体に無理のないところでなさるようご注意ください。


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