引力

母が祭壇でお参りしていると、だいたいこうなっていた。
通常、ロウソクに火を灯すと溶けたロウは本体をつたって下に流れるのだけど・・・。
うちのロウソクは、一旦下に流れつつ上に登って来る。

幾筋もそうなってくると、ぱっと見たときロウソクは龍の鱗のようになっている。

随分前に取材を受けた雑誌の記事にも掲載されていたのに、その雑誌も写真も見つけられず・・・。
(見つかったら掲載するつもりです。八大さまが許可してくれたら、だけど)
※「八大さま」=実家でお祀りしている加藤清正ゆかりの八大龍王神

小さな頃から見慣れていたせいか、何も不思議に思わなかった。
引力を知らない無知が故か、観察眼の欠如か・・・。

この世に生を受けて半世紀も経てば、引力は身体のあちこちで発見することができる。

母さん、あのロウソクの写真はどこに行ったのでしょうね?
ええ、あの溶けたロウがそっくり返っているアレですよ。

ピチピチしていたあの頃は、全く気に留めたことのなかったあの現象。
今では、是非身体のあちらこちらで採用したいと切に願っております。



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